学校長の挨拶

 

理事長・校長

 本学園井本勇理事長が4月23日に永眠されました。
 92歳でした。
 佐賀県知事を3期12年務められ、その間のご功績はみなさまもよくご存知の通りです。平成16年から本学園の理事長に就任され、それから14年余り、理事長としてはもちろんですが、佐賀県私立中学高等学校協会の会長として、県内私学の振興のためにご尽力いただきました 。
 本学園にとって忘れてはならないのは、本学園校舎が市内与賀町にあり、道路拡幅に伴う校舎移転問題が浮上したときに、議論も重ねましたが、清和の将来を考え、現在の兵庫地区への全面移転を最終決断されたことです。その時の理事会の様子は今でもよく覚えています。
 決断後は、知事時代からの幅広いご人脈と豊富なご経験から、県との難しい交渉なども円滑に運ばれるなど、新校舎建設に多大なお力添えをいただきました。
 現在の校舎を永く、大切に使い、後輩たちにつなぐことで、理事長への感謝を表したいと思っています。
 今年3月の理事会では、卒業式で歌う校歌の4番に「学舎に梅の香れば」という歌詞がありますが、「現校舎には梅の木が一本も無くていいのか」ということで、さっそく梅の成木を手配してくださいました。来年以降、卒業式を迎える頃には、校内に梅の花が咲き、校歌のように梅の香る学舎になります。私も教頭の頃から長く関わりを持たせていただきましたが、細かいところにもよくお気づきになる理事長でした。最後まで学校のことを第一に考えておられた理事長に感謝し、改めてご冥福をお祈りしたいと思います。

  新緑が目にしみる季節になりました。 毎年4月は新年度のごあいさつに公立中学校を訪問します。生徒募集担当の先生と2人で、県内84校と福岡県大川市の4校に伺いました。車での走行距離は約1200キロでした。
 長崎県に近いある中学校の校長先生のお嬢様2人は本校中高一貫科の卒業です。「東京の大学に進んだ下の子は4年生になります」と近況を伺っていると、お茶を運んできてくださった女性の先生が、「娘が3月に探究文理科を卒業しました、お世話になりました」と明るく言われました。
 福岡県に近いある中学校では、校長先生が、「新採の先生は清和卒業ですよ」と言われ、年度末に採用が決まりましたと学校宛てに手紙をくれた男子卒業生のことを思い出し、「会えますか」と言うと、わざわざ職員室まで呼びに行かれ、教育実習以来の再会をしました。ぴかぴかの英語の先生としてかわいがられ頑張っている様子でした。
 山の方のある中学校では、校長先生が出張で留守。応対していただいた女性の先生はかつて清和に勤務されていた方でした。あいさつをして帰ろうと車に乗りこんだら、その先生が若い女性を連れて駆け寄ってこられ、慌てて車から降りると、「6年前に清和を卒業してこちらで2年目なります」という養護の先生でした。3年の時の担任の名前を言い、「よろしくお伝えください」とあいさつしてくれました。
 佐賀県各地の学校に生徒の保護者がいらっしゃり、そして卒業生がいます。今回もたくさんの先生方とお会いすることができましたが、これが中学校訪問の楽しみでもあります。顔見知りになった先生方には親しく声もかけていただき、また、色々な情報も聞くことができてためになります。お忙しいなか時間を割いていただいた先生方に感謝します。ありがとうございました。

 今年度高校に在籍する生徒は、県内72校、県外29校、合わせて101の中学校から来てくれています。連休後は、小学校を同じように訪問します。訪問する数は中学校の倍近くになりますが、気合いを入れて訪問するつもりです。理事長が残してくださったこの校舎にたくさんの生徒を迎えたいと思います。

  

2018年5月1日  校長 陣内恵二

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佐賀清和学園

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