学校長の挨拶

 

佐賀清和学園校長 陣内恵ニ

今日から11月が始まります。
 生徒たちには冷え込みとともに風邪をひかないようにしてほしいと思います。

先月17日から3日間、私学の全国大会参加のため栃木県宇都宮市に行ってきました。台風19号の影響を心配していましたが、予定通り行われました。開会式の知事のあいさつで、中学校2校、高校4校がまだ休校とありました。2日目の朝、会場まで2キロほどを歩きました。ホテルを出てすぐの川沿いをうまく道をつなげば30分ほどで着けるはずです。川に着き、堤防の道を歩き始めると河川敷の遊歩道の柵や電柱に絡まる草木などが、川の水の流れが激しかったことを物語っていました。堤防のガードレール沿いにも浸水で使えなくなった布団やタンス、冷蔵庫などの電化製品が積まれています。堤防を越えて浸水したのでしょう。白い消石灰の粉が至る所にまかれています。

この先このまま道を進んでいいのか不安になったので、少し前を歩いておられた女性の方に声をかけ、確認しました。次の橋を渡ると後はまっすぐに行けるということでした。しばらく並ぶようにして歩きましたので、大変でしたね、と言うと、自宅とお店が床上浸水、車は完全に水没。5日ぐらいは何もする気が起きなかったが、前向きに生きないと、と日課にしていた朝のウォーキングを今日から再開したとのことでした。橋を渡って方向が別れるとき、ありがとうございました、助かりましたと最後に声をかけました。頑張ってくださいとは言えませんでした。

今、日本中でこのような思いで生活をされている人は、どのくらいの数いらっしゃるのでしょうか。前へ踏み出す被災者の気持ちは、たくましく、尊いものだと感じます。
 日本はこれまでも多くの災害や困難から復興してきました。現在進行中のところもあります。世界が称賛する日本人の再生力の強さ、メンタリティの高さ、豊かな互助精神は、日本の良さとして自信を持っていいと思います。

大会は「人間力を高める私学教育」をテーマに講演や討議が行われました。
 私たち私学は、建学の精神を軸に、一貫した形でじっくり生徒の教育に取り組んでいます。これは、公立にはない私学のメリットの1つです。

初日の全体講演で話をされた地元出身の東京外国語大学名誉教授・前学長の亀山郁夫さんは、「改革によって教育がよくなることはない。国は危機感を抱きすぎている」と、日本は何を焦っているのか、ということを言われました。
 国の教育政策や流行に流されることなく50年、100年といった長期的な視点で考え実践しいる私学の教育は、私学の持つメリットを発揮し、生徒や保護者、社会のニーズに応えることで、その重要性は高まると思います。

2019年11月1日  校長 陣内恵二

⇒最新の『校長の挨拶』へ戻る

 

佐賀清和学園

Copyright© 2010 SAGA SEIWA GAKUEN All Rights Reserved.