学校長の挨拶

 

理事長・校長

 学校は春休みです。部活の練習に参加する生徒以外は登校していませんので、その分学校はいつもより静かです。 先生たちは新年度の準備にパソコンと向き合ったり、打ち合わせや引継をしたりと忙しさはいつもと変わりません。
 中学校・高校に新入生を迎え、6学年が揃い、いよいよ新年度がスタートします。咲き始めた校内の桜も、生徒たちのいつもの登校を待っています。

 中学生はその3年間で、高校進学への準備・基礎作りをすることになります。高校生はその3年間で、人生で最も重要な選択のひとつを迫られます。進学か、就職か、あるいは自分を生かすそれ以外の道か。また、進学をするにしても、どのような学部・学科で自分の可能性を探ればよいのか。就職にしても、どのような職種が自分らしさを存分に発揮できるのか。限られた時間内で、未来につながる「自分探し」をしなければなりません。
 しかし、高校生といえども独りで決断するには難しい重い問題でもあります。そのときは、自分を知り考えてくれる人たちにアドバイスを求めること、友だちとサポートし合うことが大事になります。その点で学校の果たすべき役割があり、学校としての真価が問われることになります。この1年も生徒たちが明るい未来図を描けるようにあらゆる教育活動に全力で取り組んでいきたいと思います。

 産経新聞社論説委員の河合雅司氏が書かれた「未来の年表」という本では、私たちの想像をはるかに超えたスピードで、社会が変化していることに気づかされます。この本によると、少子高齢社会のありさまがリアルに迫ってきます。
 たとえば、2019年には、IT技術者が不足しはじめ、技術大国の地位が揺らぐ。東京オリンピックが開催される2020年には、女性の2人に1人が50歳以上になる。団塊の世代が後期高齢者になってくる2021年には、大量の介護離職が発生する。2023年には、企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる。2024年には、3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」になる。2026年には、認知症患者が700万人規模になる。2027年には、輸血用血液が不足する。2030年には、百貨店も、銀行も、老人ホームも、地方から消える。2033年には、全国の戸建ての住宅の、3戸に1戸が空き家になる。
 このような未来図の中で、生徒たちは100歳人生の設計をどう立てていくのか、迷うことがあるかもしれません。しかし、自分の人生です。今を大切にしながら、未来に目を向けて、何にでも挑戦し続けてほしいと思います。この本の最後には、「未来を担う君たちへ」と著者のメッセージがあります。中学生、高校生にぜひ読んでもらいたいです。

 わが国の長い歴史をみるとき、私たちは過酷な環境を何度も乗り越えて、今があることを忘れてはなりません。将来の日本を支える若い世代、生徒たちに、希望を抱けるような夢のある未来を語ることが、私たち大人の責任であると感じます。

  

2018年4月1日  校長 陣内恵二

 

佐賀清和学園

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