学校長の挨拶

 

佐賀清和学園校長 陣内恵ニ

 8月になりました。
高校3年生は、本格的に進路と向き合う季節になってきました。生徒たちには、自分の興味関心、可能性を突き詰めて妥協なく進路実現に向けて進んでほしいと思います。

 卒業後、すぐに社会に出る生徒たちはもちろんですが、進学する生徒たちも時期の早い遅いはあれ、いずれ就職し働き、生活の糧を得て生きていきます。どんな仕事も初めは自分の考えていたものとは違うでしょうが、辛抱して頑張っていくと少しずつ自分の仕事になっていくものだと思います。

 労働に関する総合的な調査研究を行っている独立行政法人労働政策研究・研修機構の資料に、正社員として初めて職に就いた高校生の1年未満での離職理由のデータがあります。
 それによると、男女とも離職理由の上位3つは同じで、「人間関係がよくなかった」(女子1位:40.8%、男子2位:31.5%)、「仕事が自分に合わない」(女子2位:34.6%、男子1位:40.2%)、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」(女子3位:30.0%、男子3位:26.0%)となっています。
 仕事の適性については先に触れた通り、辛抱してみることも必要です。また、よほどのブラックでない限り、自分の思い通りにならないこともあると考え、前向きに働いていくことも求められます。問題は、職場での人間関係が離職の大きな理由になっていることです。人間関係を構築する力は、学校生活全般で学んでいくようにしなければなりません。そして、強くなくても環境に適応する力を身に付けていくことがこれからは特に求められていくでしょう。人は一人では生きてはいけないのですから。

 これまで、人は教育を受けて、仕事を持ち働き、リタイア生活という人生の構図がありましたが、人生100年時代と言われているこれからは長く働くことが求められています。1つの仕事を終えたあと、リタイア生活をするのではなく、学び直してこれまでと違う新しい仕事に就くという選択肢が加わるのです。そして、いくつかの仕事を全うしていくのでしょう。
 そのことを考えると、学校では受験に必要かどうかではなく、幅広くしっかりと学ぶことがやはり大事になってきます。
 自分の人生は自分しだいです。

2019年8月1日  校長 陣内恵二

 

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