理事長の挨拶

 

佐賀清和学園理事長 富吉賢太郎

時の流れは早いもので、令和元年も今月いっぱい。大学受験の人たちは1分1秒を惜しむような日々だろうと、想像します。目標に向かって頑張ることはとても大事で、きっと将来においてかけがえのない財産になると思います。

この1年、振り返ってみていかがでしょうか。高校生は、まさしくこれからが正念場。お正月とか、1年を振り返るどころではないでしょうが、今の〝苦〟を楽しむぐらいの気持ちを持ってほしいと思います。

「精進の中に楽あり」と言います。これは、人生の楽しみは、ひたすら努力、精進する中にこそひそんでいるという教えです。ひたすら努力。実にいい言葉です。

以前、テレビ番組で「驚きの達人」の紹介がありましたが、東京の大きなホテルのドアーマンが、常連のVIP約3000人の顔と名前と車のナンバーを覚えて、車寄せに、わずか数秒さえ待たせることなく客を案内する様子がありました。まさに驚きの名人芸ですが、必死になって覚えたその人の努力に感動しました。まさしく、ドアーマンとしての誇りをもって、ひたすら努力です。

努力、精進の結果として得られる喜びは、遊びや娯楽から得る喜び、楽しみよりひと味もふた味も違い、はるかに大きく、深いものだということです。目標に向かっての努力、精進の楽しみを知っている人は、将来きっと豊かな人生を送ることができると信じています

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「佐賀清和学園」は1911(明治44)年4月、佐賀市与賀町に校主内田清一氏が創立された「私立実科女学校」が始まりです。その後、1924(大正13)年に「佐賀清和高等女学校」と改称。戦後の学制改革に沿って1948(昭和23)年「佐賀清和高等学校」となり、現在の学校法人となったのは1951(同26)年のことです。
近代日本の歩みそのままに明治、大正、昭和を経て平成から令和と、時代の変化に対応して今日にあることを誇りに思い、改めて本学園の歴史と伝統の深さ、重さを感じております。
女子教育から男女共学へ。また佐賀県内ではいち早く中高一貫教育に取り組んだ本学園の建学の精神は「人間性の涵養」。教育理念は「明」。そして、生活実践は「和顔愛語(わげんあいご)」。

学業の向上だけでなく、人として一番大切な教養・品格、礼儀・作法を身につけること。また「明」とは、自分自身へリフレインする「聡明であれ!」「明朗であれ!」という心のありよう。そして日常の合言葉は「常におだやかな笑顔と思いやりの言葉を」
中学、高校時代。長い人生において、この時期ほど心身の成長著しい年頃はないと思います。歓喜の達成感もあれば、時として打ちのめされるような挫折感を味わうこともあるでしょう。そのすべてが後々、「清和」に縁あった子どもたちの宝物になるような教育を心がけたいと思います。

2019年12月1日  理事長 富吉賢太郎

 

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