学校法人 佐賀清和学園

理事長コラム「清和の窓から」

From the window of Seiwa

No.42 いじめのない社会のために考えたいこと

今回はいじめについて考えてみましょう。いじめはいろんな原因、理由があるけど、どんな理由があろうとも、いじめる人、排除する側が100%悪いということに思いが到らないと、こじれてしまいがちです。

人をいじめたり、排除することがいかに罪深いことか・・。ほんのちょっとした懲らしめ、からかいのつもりでやったことが、人の未来を奪ってしまうことだってあることを知ってほしい。新聞社にいたとき、いろんなケースに遭遇しました。今でも、思い出すことがあります。そして、いじめほどむごいものはないと思うのです。今、3人の顔を思い浮かべています。いずれも、県内の学校であった、いじめの被害者(本人や保護者)です。

Aさんは、ある日、新聞に載っていた一枚の写真を見て、「この男だ!」と新聞を握りしめ、沸々と煮えたぎるものを感じたそうです。そして「40歳を過ぎた今でも、子どものころ自分をいじめたこの男の顔が忘れられず、殺したいような衝動にかられ、とても辛いのです」と訴えられました。

また、高校生の時、複数のクラスメートからのいじめで不登校となり、今なお引きこもっている息子を持つ母親Bさんからは、「時の流れは速いもので、いじめた本人たちはもう大学を卒業、バリバリ働いてます。それに引き替え、私の息子は今でも家で寝たり起きたり…。家族もボロボロです」と言いようのない悔しさと無念さを綴った手紙をもらいました。

そして、もう一人のCさんは、いじめの被害者当人。彼は希望の高校に合格。入学の喜びもつかの間、部活の仲間からのいじめで転校を余儀なくされたが、なかなか自立かなわず、家族みんなが今も苦しんでいるのです。いじめた当事者たちは何事もなかったような学校生活。いじめに荷担した彼らはCさんの苦しみを考えたことがあったろうかと思うのです。

このように、いじめは、後々まで深刻な問題を引きずるのです。いじめから立ち直った人もいるだろうが、いつまでも苦しみから解き放たれないでいる被害者も少なからずいるということを知っておくことは、とても大切なことだと思います。

どんな理由があろうとも、人は人の未来を奪ってはいけない。いじめのない社会にするために今、大切なことは何か。中学生なら、高校生ならそんなことも考えてもらいたいと思います。

理事長 富吉賢太郎

2021.05.28

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