学校法人 佐賀清和学園

理事長あいさつ

Chairman greeting

理事長

2020年7月 出会いを大切に

7月になりました。7月の異称「文月(ふみづき)」は「本に親しむ月」といった思いも込められた呼び名だとも思いますが、それはさておき、皆さんにとってはいつもと違う7月になると思います。再度、気持ちを入れかえて、明日につないでもらいたいものです。

さて、『「本のある風景」28』で、寺田寅彦が書いたエッセー「茶碗の湯」を紹介しましたが、今日は、すぐれた多くの随筆を遺し、文学に通じたこの偉大な物理学者がどうしてうまれたかを、少し・・。

寺田寅彦が遺した面白いエッセーでも分かるように、科学と文学、言ってみればまったく異なった分野で寺田は才能を伸ばし、多くの弟子を育てた。なぜか! それは出会い、機縁を大切にしたからだと思う。寺田はふるさと・高知から熊本の旧制五高(現・熊本大)に。寺田は五高にあこがれて入学したのではなく、五高が高知から一番近いという理由だったそうだ。

ちなみに当時の旧制高校のナンバースクールは一高(現・東京大)二高(現・東北大)三高(現・京都大)四高(現・金沢大)五高(現・熊本大)六高(現・岡山大)七高(現・鹿児島大)八高(現・名古屋大)だった。

そこで寺田の人生を決めたと言っていい出会いがあった。数学と物理の田丸卓郎先生と、英語教師の夏目金之助先生。田丸先生は岩手県盛岡出身で東京帝大(現東大)卒業後、五高の教授に。数学が苦手だったという寺田を物理学の虜にした恩人である。そして金之助先生は、ご存じ夏目漱石。寺田は英語を習ったのではなく、私的な自宅訪問から俳句の話で盛り上がり、これをきっかけに先生と生徒が文学仲間のような関係に。

若いころ、この二人の先生との出会いが、誰もが知る寺田の人生を豊かにしたわけだが、思うに、敬愛すべき物理学者・寺田は二人の恩師だけでなく、恐らく親や兄弟姉妹、友達や、その友達の友達、そして会う人、話す人すべての人たちを大切した人ではなかったか・・・。そして何でも真剣に、真面目に取り組んだに違いない。いかがでしょうか! すべての出会いを大事にしよう。

2020年7月1日  理事長 富吉賢太郎

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