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高等学校
2025.08.01

茶道部の活躍

2025年 7月21日 裏千家淡交会第40回学校茶道研修会
今年の研修会は、開会行事の後、当番校として本校茶道部員が基準点前「棚薄茶点前」を担当いたしました。
ピンと背筋の伸びた姿勢と終始落ち着いた所作で日頃の稽古成果を披露することができました。亭主を務めた
中野知花さん(2年)と正客役で部長の志摩姫香さん(2年)は「全員で呼吸を合わせることを意識して練習
してきた。みんなでやり遂げられてうれしい」とほっとした表情を見せました。

以下、校長挨拶・激励の言葉
開会のはじめに「利休居士道歌」と「ことば」のご唱和がありました。拝聴して、茶道の「道」としての奥
深さを感じました。
今日、グローバル化とICT化が目覚ましく進展する社会にあって、人と人との関係は広がっているように見え
て、その交わりが実は薄くなっているように感じます。競争が激化する中で、コストパフォーマンスとタイム
パフォーマンスという価値観に日常が飲み込まれ、日々の営みを数値で比較して評価することが増えています
。人と人との交わりが数値とルールに縛られ、日常に起こる人間味ある脱線や心の交わりをしみじみと味わう
機会が失われていく傾向にあります。
そんな中、茶道部のみなさんの活動の意義はますます高まっていると思います。一期一会。日日之好日。自
分にとって心地よい環境であろうと厳しく苦手な環境であろうと、人生に一度しかないこの一瞬一瞬をかけが
えのないものとして、敬意と感謝をもって向きあう。それを良きものとして受け止め味わい分かち合う。その
心がみなさんの立ち居振る舞い、所作に現れるのだと思います。みなさんの所作は美しい。人は美しいものに
憧れ、癒され、心が明るくなるものです。日々の活動に誇りをもって、ますます磨きをかけ、道を究めてくださ
い。


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