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2022.08.30

中学校 「中学生北海道訪問」に参加して(8月17日~20日)

8月17日~20日(3泊4日)で北方領土返還要求運動県民会議が北方領土問題を身近に捉えながら学んでもらうことを目的として企画されたもので、13校から17人が参加したもので、本校の生徒も1名参加させてもらった。

実際に、根室市の望郷の岬公園に行って、北方領土返還祈念シンボル像の「四島のかけ橋」を見たり、そこから北方領土を見学したりしている。地元の方の話では、普段は霧で見えないことが多いと言われたが、今回は空気が澄んで青空が広がり国後島や歯舞群島がはっきりと見えたそうである。

  

また、元島民の方の講話を聞くことができている。1945年当時、5歳だったそうであるが、ソ連兵の様子を覚えていて、「死ぬかもしれない」と恐怖におびえたそうである。命の危険を感じて、住んでいた歯舞群島の多楽島から、多くの財産を置いて家族で脱出したそうである。

その後の生活の様子の話を聞いたり、30年前から始まった、元島民が旅券やビザなしで行けるビザなし交流の話も聞いたりすることができたそうである。

その後、知床羅臼ビジターセンターでは、北海道の豊かな自然や多様な文化についても勉強している。

  

さらに、道中で斜里町役場を訪れ、北海道の知床半島沖で観光船が遭難した事故に関し、佐賀県の方も含まれた犠牲者の方々を悼み、献花をした。実際にその場を訪れ、事故の大きさや多くの方の悲しみを痛感したとのことである。

今回の視察をした生徒は、視察の最後の研修の場で「私が、この北海道訪問の中で一番心に残っているのは、元島民の方の講話です。直接元島民の方から話を聞く機会はなかなかないことだと思うし、その時の生活について詳しく話を聞くことができました。ただ、元島民の方々の平均年齢が88歳になり、話を伝えることができなくなっているということを聞き、ここで、私たちが聞いたことを佐賀に帰っていろいろな人に伝えていきたいと思いました。」と発表している。

これから、社会科の学習等の機会をとらえて、この北方領土に関する研修の成果を本校でも広げていきたいと考えている。


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