清和の窓から
No.13 「レモネードスタンド」
「令和・清和・すごいわ~21世紀生まれの本気~」をテーマにした第36回清和祭(9月3~5日)お疲れ様でした。みんな燃えていましたね。最高のパフォーマンスでした。その中で生徒会の「レモネードスタンド」の取り組みがありました。「レモネードスタンド」と佐賀の縁について以前、コラムを書いたことがありましたので、今月はそのコラムを紹介したいと思います。
レモンと砂糖と水があればおいしいレモネードができる。このレモネードで小児がんの子どもたちを支援する募金活動「レモネードスタンド」
◆2000年、米国で小児がんの少女が「自分と同じ病気で苦しむ子どもたちを助けたい」と、自宅の庭でレモネードを作って販売したのが始まり。この取り組みが世界に広がり、日本でもNPO「レモネードスタンドジャパン」がある
◆横浜の小学5年生滎島四郎君は4歳の時、脳腫瘍に。治療の影響で髪が抜け、痛い注射、幼稚園にも行けなかった。今は退院して学校に通っているが、毎日の注射は欠かせない。そんな四郎君の願いは「小児がんの治療や研究がもっと進んでほしい」
◆四郎君のおばあちゃんは神埼出身で“近代医学の祖”とされる伊東玄朴の遠縁だそうで、四郎君が思いついたのが、「レモネードスタンド」を開き、その寄付金で絵本を作り、自分の思いを伝えること。作文教室の先生やお友達、闘病中の仲間や家族が協力してレモネードを販売。そして完成した絵本が『しろさんのレモネードやさん』(吉備人出版)
◆辛い闘病の様子は四郎君が書いた原稿がそのまま使われた。絵本の売り上げは小児がん支援のために使われる。日本では年間約2500人の子どもが「がん」と診断され、子どもの死亡原因の上位になっている。(賢)
今回の生徒会の取り組みは災害復興支援としての募金活動。立派な社会貢献に拍手を!
理事長 富吉賢太郎
2019.09.13