清和の窓から
理事長コラム「清和の窓から」98 清和祭「SEIWAのチカラ!」
清和祭「SEIWAのチカラ!」
3日間にわたって開かれた清和祭。最高でしたね。日常とは違う皆さんたちの明るい表情、思い切り弾けている姿、本当に羨ましく思いました。そして、確かな「SEIWAのチカラ」を感じました。
人生はメリハリ。緩急、抑揚。時として無心になって思い切り弾けることは、とても良いことだと思います。特に清和の皆さんには、自分をコントロールできる力があると思うからです。今日は弾けるけど、明日からは静かに机に座る。皆さんたちの日ごろの姿に、時を守り、場を清め、礼を正す-という清和の心を感じているからです。
文化祭で、それが随所に見てとれました。
例えば、暑い体育館に1000人を超える中高生、あれだけの人が集まる。どうしてもざわつく。でも、友達のパフォーマンスが始まると、見事にさっとおさまる。演じている人へのリスペクトですね。これは、他の学校ではなかなか出来ないんじゃないかなと思います。
いろいろありましたが、一日目の最後の原状復帰コンテスト。つまり後片付けですね。まず、この命名がいい。単なる後片付けではなく、原状復帰という、その命名の中に、次に使う人のために、という、これまた清和らしい〝利他の心〟を感じました。結果、「まだまだ、不十分」と、先生からは厳しい評価でしたが、それも清和ならではと、私は頼もしく思いました。清和の先生はみんな厳しい。それは皆さんを信じているからこその厳しさだと受け止めてください。
それと高1クラスアートですか、これも良かった。万葉から与謝野晶子まで好きな和歌、短歌を選び、作者の気持ちを深く読み解き、一枚のアートを仕上げる。これは、古今の名歌を集めて教材にした「清和百首かるた」。古典の学習をカルタ遊びにかえて日ごろから実践している清和ならではの企画ではないかと思いました。
清和祭の最後を締めくくる体育祭。あの炎天下で全員が躍動していました。そして清和祭実行委員長をはじめ文化祭、体育祭実行委員長、また青組、黄組、赤組の各応援団長の締めの言葉。あれだけのスピーチ、なかなか出来るものじゃない。まさに「SEIWAのチカラ」です。
さあ、勝負の二学期です。清和祭で高めた「SEIWAのチカラ」で夢、目標をしっかりつかんでください。
理事長 富吉賢太郎