清和の窓から

2020.04.10

No.25  佐賀の八賢人に学ぶ

幕末・維新から明治の時代へ。日本が大きく変わったこの時期に活躍した佐賀県人の中で、特に日本を大きく動かした人物を「佐賀の八賢人」として県が顕彰していることを知っていますか?

中・高生もその人たちのことを学び、自分のこれからの生き方の参考にしてもらいたいたいが、この偉大な八賢人の業績を広く世に伝えている人たちの集まりに「佐賀の八賢人おもてなし隊」がある。そして、その子ども部隊とも言える「賢人ジュニア」のメンバーの一人として活動している佐賀清和高2年のU・I君の初舞台を先日、佐賀城本丸歴史館で観た。みごとな役者ぶりに拍手喝采だった。

ご存じのように八賢人とは鍋島直正、島義勇、江藤新平、副島種臣、大木喬任、佐野常民、枝吉神陽、大隈重信の8人。名君の誉れ高かった鍋島直正。北海道開拓の父とされる島義勇。ずば抜けた知識で国の法律の仕組みつくりをほぼ一人でやってのけた江藤新平。人望厚く、高潔で書道家としても知られた副島種臣。子どもの教育や女性の学ぶ権利確率に心血を注いだ大木喬任は「首都を東京に」と提案、後に知事にもなった。

佐野常民は佐賀藩校・弘道館きっての秀才で、日本初の海軍をつくり、パリ万博を成功させた後、博愛精神で日本赤十字社をつくった。大隈重信は二度の総理大臣を務め、早稲田の創始者として知られるが、あと一人枝吉神陽とは・・・。

枝吉は当時、血気盛んな若き志士たちから慕われた人生の師匠とも言うべき存在で、大隈や江藤ら門下生に「国を思う気持ち」を芽生えさせ、彼らを新しい日本の国づくりに奔走させた。U君が演じたのはこの枝吉役。 U君は賢人ジュニアのオーディションを受けるため、発声はもちろん感情表現など役者として基本だけでなく佐賀の歴史もしっかり勉強して合格。堂々とした役者ぶりでした。これからもできる限り活動を続けるそうです。 若いときは何にでも興味関心を持って、挑戦しよう。

理事長 富吉賢太郎

2020.04.10

 


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