清和の窓から

2019.06.03

No.5 本棚をひっくり返して…

中学生や高校生とうまくコミュニケーションを取るにはどうすればいいか-。

そうだ、何でもいいから関連本を開いてみようと、本棚をひっくり返してみたら、いろいろあった。以前、買ったものばかり。しかし、読んだ記憶はおぼろげで、情けない。
まず、分厚い豪華なハードカバーの『新13歳のハローワーク』(幻冬舎)。ご存じ、村上龍さんの、13歳、つまり中学1年生を中心とした子どものための職業図鑑。ベストセラーとなった旧版『13歳のハローワーク』の続編。さすが村上さん、新しい職業が増えていく社会状況の変化に対応している。
『14歳からの哲学』(池田晶子・著)。「君はいま中学生だ」で始まるように、中学生に語りかけるように「考えること」の意味とか「自分とは誰か」「心はどこにある」「他人とは何か」なとなど、難しい哲学をやさしく問いかけている。
『14歳の子を持つ親たちへ』(新潮新書)。これは神戸女学院大教授の内田樹さんと精神科医名越康文さんの対談を収録したもの。能弁な2人の子育て論というより、難しい親子の問題を洗い直す。
『プレジデント』4月号の特集「中学英語でペラペラ喋る」。外国人客の多い大東京のタクシー運転手さんが実証する「中学生で習う1200単語で通じる英会話」の実例集。
このほか、『サイコパス』(文春新書)『ルポ虐待』(ちくま新書)『死ぬほど読書』(幻冬舎新書)などなど。そのうちに理事長コラム「本のある風景」で詳細を紹介しましょう。

理事長 富吉賢太郎

2019.06.03


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